Makala (ドキュメンタリ-)

今回は初めて映画について。寮の目の前にZEDという映画館(大学の映画館?)があり、そこでは毎日映画が上映されています。今上映されているモノというよりかは過去の映画とかを復刻上映していて、そこで映画を観てきました。今回見たのは "Makala" という映画。フランスのエマニュエル・グラス監督の作品で、カンヌで国際批評家週間に選ばれ、作品賞を受賞しています。

 

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Makala

舞台はアフリカ大陸中央部、コンゴ民主共和国。田舎の農村に住むカブイタという青年の生活を追ったドキュメンタリー映画です。

 

あらすじは2017年の東京国際映画祭のサイトに載ってあったのでそちらを引用させて頂きます。

 

アフリカはコンゴの辺境の地に暮らす青年は、家族に良き未来をもたらしたいと願っている。彼の持ち物といえば、自らの両手と周囲の森、そして鋼鉄の意志だけだ。労働の成果を売るべく街に向かうが、それは途方もなく過酷な道程であり、彼は努力の真の価値と夢の代償に気付いていく…。都会で生活する者にとっては想像を絶する映像に唖然とするしかない、迫力と感動のドキュメンタリーである。コンゴで撮影経験のあった監督は、行商に向かう人々の姿に圧倒され新作の主題とすることに決める。彼らはいったいどこから来て、その積み荷の中身はいったい何で、それはいかに作られるのか?取材の過程で知り合った青年カブイタ・カソンゴの姿勢が気に入り、ともに映画の準備に入る。カブイタの日々を描く作品ではあるが、彼を一方的に撮ったわけではなく本作は彼と共同で作った作品だと監督は語る。自分で作った物を自分で売るという経済活動の最もシンプルな形が、いかに過酷でありうるか。カブイタの生き方を通じ、真の労働の価値について深く考えさせられること必至である。」

 

観ているうちに私はこの映画に引き込まれていきました。ナレーションも全くない、ただ彼の日常が映し出されている、このシンプルさが私をその場にいるような雰囲気にさせてくれました。コンゴ大自然と共に懸命に生きる青年の姿。彼を襲う災難。努力しても夢を叶えられない絶望。それらがフィルムを通して伝わり、終わったときは一瞬無の状態になりました。カンヌで賞を獲得したのも納得です。観る者を引き込む力がこの映画にはありました。

 

4月にはセルビアの難民キャンプでのボランティアを控え、ますますこれから貧困などについて考える機会が増えてきます。ひたすら勉強してそういった問題を解決して提言できるような道に進むのか、それとも実際にコミュニケーションを取りながら一人一人の貧困を無くしていく様な活動をしていきたいのか、自分でもまだ決められていません。しかし、今はイギリスの大学院に進学して開発学についてしっかり勉強したいという気持ちがあります。そのためには就職をして貯金をしたりと様々な準備をしていかなくてはなりません。

 

まずは留学の残り半年間で、多く学び多く経験していきたいと思います。