ボランティア①

1ヶ月ぶりの投稿です。再来週からギリシャアテネで2週間ボランティアをするのですが、それに関する投稿を何回かに分けてしていきたいと思います。

 

ギリシャには他国から多くの難民が流入しています。しかし彼らの目的地はギリシャではなく、西欧諸国。ギリシャは通過点です。しかし昨今の国境審査の厳格化などもあり、ギリシャにとどまらざるを得ない難民が多く居ます。その影響から、ギリシャの総人口の約10%は難民で構成されています。そんな中、経済危機や高い失業率に対応できない政府に不安を持ったギリシャ人の不満の矛先が難民に向けられます。難民が多く居る中で、彼らが安定した生活を送るためにはギリシャの社会に溶け込む必要があります。まさに難民の社会統合が大きな問題となっている国の1つでもあるのです。

 

難民の社会統合に関して授業などで学ぶだけではなく、実際に現場でその過程に携わってみたいと思い、今回初めに考えていたセルビアではなく直接そういった問題の解決に携わっているギリシャの団体を選びました。

 

団体の名前は Hestia Hellas 。2017年に設立された新しい団体ですが、マネージャーの方が何十年も人道支援のフィールドで活躍されている方で、そういった方から直接話を聞いて学び取りたいという事がこの団体を選んだ決め手になりました。また面接を行った際、担当の方が熱く活動を語ってくださった事や自分のつたない英語を親身に聞いて頂いた事も選んだ理由です。

 

実際にする活動は、体系化されたレクリエーションの機会を難民の子供達に与えることです。新しい環境で難民の子供達が暮らしていくために、それぞれが求めているレクリエーションや学習の機会をしっかりと体系化した上で提供します。どうすれば難民の子供達が周囲の環境に馴染んで行くことが出来るのか。それを考えることが今回の課題です。また彼らは祖国で辛い思いを経験し、そのトラウマを持っているかもしれません。ただプログラムを作って提供するだけではなく、心に傷を負った子も居る中でそういった子供達とどうやって接するのか。そこも考えなければいけないでしょう。

 

今回は団体が提供してくれる住居で、他のボランティアの方々と共同生活を行います。留学先の大学のイースター休暇を使ってボランティアを行うので2週間という本当に短い期間しか携わることが出来ないのですが、全力で取り組みたいと思います。